2018年2月24日土曜日

TOSHIBA Allegretto 5300 PDR-5300


約10年程続いていた東芝のコンシューマー用デジタルスチルカメラの最後に発売された機種であるAllegretto 5300です。東芝のニュースリリース等での正式なデジタルスチルカメラからの撤退声明はありませんが新商品が出なくなって何時の間に事業消滅というのは東芝系のお得意技なのでデジタルスチルカメラもそれにあたります。
デジタルビデオカメラはもうしばらく続いていますがやはり現在では撤退声明は無いものの商品は発売されておりません。
東芝デジタルスチルカメラ アレグレット5300は2003年10月10日に発売された509万画素のコンパクトデジタルスチルカメラです。
購入価格は約2000円
東芝最後のデジカメということで非常に人気のあるプレミア機種…ということはなく所謂不人気機種のようですが不人気故に中古でもかなりのレア物となっています。
 
デザインはsoraシリーズが奇抜というかオシャレ指向全開だったのに対し、最後のアレグレットな5300は普通にまとまったコンパクトカメラのデザインをしています。ステンレス製ボディ採用でキズが付きにくいというのがウリのようです。初期のアレグレットシリーズは前面にAllegrettoロゴを持ってきてアピールしていましたが、後期になるとTOSHIBAロゴが配置されることが多くなりAllegrettoロゴは起動画面くらいでしか見れなくなるのです。
TOSHIBA  PDR-5300 DIGITAL STILL CAMERA
5.0 MEGA PIXELS

  


背面
何だかどこかでみたことがあるようなないような。ちなみに画面に出ているのは起動時しか見られないAllegrettoロゴになっています。地味にファームウェアもこの時表示するのが東芝デジカメの特徴でしたね。
最後期の1機種しかなかったアレグレットシリーズだけあってマニュアル機能が付いておりプログラム撮影はもちろんA/S/Mモード搭載となっています。その割には測光は中央重点かスポット測光しかないのは謎ですが台湾あたりからの丸投げODMっぽい感じなのでいびつなところがあるのは仕方が無いのでしょう。大手国内メーカーの主力市販機種にも関わらず日本語があやしい、変な表現な箇所がいくつか見られるくらいですし。ちなみにISO感度は100-400ので設定可能ですがAUTOだと200までしか使用しないので手振れに注意が必要です。
液晶モニターは1.5型カラー TFT 液晶(約13万画素)という時代相応の物が搭載されています。追従性などはそんなに悪くない感じですがちょっと露出がいい加減なのか標準照度だと実際の撮影画像とモニター表示画像と異なった明るさになることがあったり。



天面
電源ボタンとモードダイヤルが配置されている普通のデザインです。東芝デジカメでは電源はスライドスイッチ式かモードダイヤル兼用式が多かったのですが最終機種であるPDR-5300では普通に電源ボタンが独立したようですね。

 

3X OPTICAL ZOOM
f=7.2-21.6mm 1:2.8-4.7

ノンブランドの光学3倍ズームレンズの搭載となっています。レンズ構成は5群6枚でうち2非球面レンズ2枚、明るさF値はF:2.8(W)-F:4.7(T)で焦点距離は35mm版換算で35mm-105mmと標準的なスペックとなります。
イメージセンサーは509万画素 1/1.8型CCD 原色フィルターと東芝デジカメにしては若干大き目なCCDとなったようです。ISO感度400までの世代センサーなので低感度でも割とノイズは乗ってくるのですがそこまで悪いセンサーには見えません。
このレンズユニットはズームしてワイド端に戻すと一旦鏡筒を動かすという台湾Preminer製デジカメにありがちな動作をするのですよね。名前違いの兄弟も多数いるようですしOEMには違いなさそうですが。
 
 

撮影時状態
レンズ繰り出し長さも普通で逆にここまで標準的なアレグレットシリーズというのもかなり珍しいような。もっともアレグレットシリーズがノートPCに直接接続できてスマートにスピーディーに使えるということで始まったシリーズなので普通の機種を発売していても名前で負けていたでしょうけどね。
 
 

側面
外部電源端子と外部出力端子がありますが端子カバーが無いなどよく分からないところはいい加減なのですかね。本体充電タイプとなるのでDC 5VのACアダプターを接続して充電しますが、残量によってLEDの色が変わるという凝ったギミックもあったりします。
 
 

TOSHIBA  DIGITAL STILL CAMERA  PDR-5300
TOSHIBA CORPORATION  MADE IN CHINA

販売会社表示は株式会社 東芝、中国製となっています。東芝のデジタルスチルカメラ事業は分社化されることもなく最後まで東芝社内のモバイルAVネットワーク事業部での展開だったのでずっと社名表示はこのままでした。
 
 

電池は専用リチウムイオン充電池 TOSHIBA PDR-BT3を使用します。同じく東芝デジタルカメラであるsora PDR-T30/T20でもこの電池が使われていました。形状は富士フイルム NP-60と同じなので互換品の入手ならばそんなに困らない割とメジャーな形状となっています。
記録メディアはSDメモリーカードとなりますが、東芝デジカメだけに仕様通り512MBまでしか使用できず1GB以上は全く認識しないのでメモリーカード選定に注意です。同じく最後期の東芝デジカメであるAllegretto PDR-M700でも同様で512MBまでのSDカードしか使用できません。
 
 

外箱
デジタルカメラ本体ではほとんど見られないAllegrettoのロゴは箱には表示されていますね。
 
 

やはり発売元は株式会社 東芝となっています

国内では数えられる程の機種しか発売されずそんなに力も入れられていなかったのか流通数も少なかった東芝デジタルスチルカメラですが海外では専用モデルがあったりと割と出回っていたようです。日立デジタルカメラと同じようなパターンでしたね。
 

価格:2000円
状態:使用可能
 

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