2015年7月4日土曜日

Kodak EasyShare V530 Zoom レッド

  
日本のデジタルカメラ市場に再参入してまだ比較的元気だった?頃のコダックデジタルカメラ EasyShare V530です。この頃のコダックデジタルカメラにはコンパクトタイプでもレンズは高級品なSchneiderブランドの物が使われています。ちなみに想定価格が5000円程高いV550Zoomという機種も同時発売されましたが、そちらは光学ファインダーや大型液晶モニター付きの上位機種という扱いになります。レンズやセンサーなどの写りに関するスペックの数値での差異は見られません。

購入価格は約1000円
Kodakブランドのデジタルカメラはメジャーになれなかったため比較的個体数が少ないのですが、たまたま安く見つけて購入してみました。
前面レッドに塗装された金属製のボディでザラザラ加工されているのでホールド感の向上にも役立っていると思われます。ちなみにKodakロゴは全体的に丸っこくなく、dの部分が飛び出している旧ロゴとなっています。
Kodak  5.0MEGA PIXELS
ちなみに珍しいことにAF補助光は緑色です。ペンタックスなんかも同じく緑色でしたが。



  
表面ではそんなに感じさせませんが、裏面を見ると割と液晶モニターが小さいことがわかります。上位モデルなEasyShare V550では光学実像式ファインダーが搭載されているのですが、廉価版版なこのV530では省略されています。操作系も意味不明はLS755と比べるとかなり良いですが、旧コニカのようなよく分からないUIなので迷うことがあると思います。しかも、電源を切る度にオートモードに戻ってフラッシュモードも自動に戻ってしまうので一度静止画ボタンを押してマニュアルなり風景なり好きなシーンモードに切り替えなければならないというのは面倒です。オートモードでは選択するたび(電源ONの度)フラッシュ設定始めカラーモードやその他カスタマイズがすべて初期化されます。

この機種のバッテリーは本体充電式なのですが、充電の際は左上部にあるモードランプが光っている数によって現在残量を表すという面白い仕掛けがあります。EasyShareシステム独自shareボタンも搭載されていますが時代が古いのでプリント指定とEメール指定しかできません。上部には再生ボタンはなくshareボタンの上にあるreviewボタンによって再生モードに切り替わります。
ズームボタンはシーソー式でした。


  
国産デジタルカメラの場合は天面が高級機種などを除いたコンパクトデジタルカメラではボタンの数が少なかったりとスマートな事が多いのですが、コダックの場合はそもそも設計思想が違うのかかなりのボタンが配置されています。なぜか電源ボタンの横に全く同じ形状・サイズなフラッシュボタンが配置されているので押し間違いに注意です。
静止画、動画などのモードボタンも3つ並んでいます。これらのボタンを押しても起動が可能です。
同業の富士フイルムのカメラと違って大量のシーンモードが搭載されていますが、シーンモードの呼び出しはワンタッチで手軽でも階層化されていないので目的の項目が遠い場合はボタンを連打する必要があります。

全面光沢仕上げなので汚れが非常に目立つ…
コダックのデジタルカメラっていい意味でも悪い意味でも老舗光学機器・感材メーカーらしくないものが非常に多いです。 

  
Schneider - KREUZNACH  C-VARIOGON 36-108mm (Equiv.) AF 3x Opt.

ライカやカールツァイスと並んでプロに定評のある?というドイツ シュナイダークロイツナッハブランドのレンズが搭載されています。しかし現在では2社と違ってプロ用の高価なレンズに絞って製造しているみたいなので一般の目には触れないのでしょう。


SCHNEIDER-KREUZNACH VARIOGONレンズ

デジタル写真撮影で優れた性能を発揮するプロ仕様の光学レンズです

光学機器が画質に与える影響は非常に大きなものです。そこで、コダックとレンズ光学技術をリードするシュナイダーは、超高解像度が求められる最先端のデジタルカメラの要件に対応し、品質に厳しい写真家をも満足させる光学機器の共同開発を開始しました。

コダックとシュナイダーによる他に類を見ない共同開発の結果、KODAK EASYSHAREデジタルカメラの厳選されたモデルに使用される高品質レンズの開発に成功しました。


最先端の画質と創造性へ
SCHNEIDER-KREUZNACHの明るいレンズにより、KODAK EASYSHAREカメラは、薄暗い室内から太陽光下での撮影まで、ほとんどのライティング条件で色鮮やかでシャープな画像を撮影できます。
広角ズームから望遠ズームまでどのようなズーム範囲でも、驚くほど明るくシャープな画像を撮影できます。

図1
SCHNEIDER-KREUZNACHレンズは驚くほど明るく細部までシャープな画像を撮影できます。

※コダック公式サイトより引用
こうやって文章を見てみるとなんだかとても凄そうなレンズに見えてくる気が。実際に写りはシャープで色乗りも普通に良いことからいいレンズは使っているのでしょう。ちなみに同じコダック シュナイダーレンズといっても様々な種類が存在しています。コダックのデジタルカメラを引き継いだJK Imagingは契約の関係なのか今までのコダックレンズブランドを使用せず、ほとんど新ブランドであるPIXPRO LENSというブランドなのでシュナイダーのコダックデジカメは現在はありません。シュナイダーとコダックの関係もデジカメ時代になってからではなく1900年代初期からKODAK RETINAにシュナイダーレンズが搭載されるなど関係が深かったみたいです。
現在はSAMSUNGブランドのデジタルカメラにシュナイダーレンズがあります。普通にコダックがシュナイダーを使用していた時代もサムスンはシュナイダーレンズのデジタルカメラを販売していたのですがCarl Zeissのソニーとコンタックスのようなものでしょうか。

画像処理エンジンはEasyShareシリーズコダックご自慢のKodakカラーサイエンスです。

KODAK カラーサイエンス


Kodakカラーサイエンスと100年以上にわたるそのイメージングテクノロジーは、プロの写真家やカラーラボ、宇宙空間で使用する画像システム等、広範囲な分野に採用されています。

KODAKカラーサイエンスは人間が目で認識する色を忠実に再現することを可能にします

人間の色覚はそれ自体が科学研究の分野であり、これはコダックが長年にわたり得意とする分野でもあります。 人間の視覚は、目と脳による連携の結果得られる感覚です。 人間の目の網膜にある桿体と錐体は、光量と色をそれぞれ電気的な刺激に変換して脳に送り、そこで実際に認識できる情報に変換します。 これと同じように、デジタルカメラのセンサーは被写体の光量と色の情報を画像ファイルに変換して、被写体の姿を再現します。 コダック社の科学者により開発されたカラーフィルター配列は、現在使われているほとんどの画像センサーで色の認識に使用されています。 このカラーフィルター配列により、単一の画像センサーに赤、緑、青のイメージを撮影させるのもボタン操作ひとつでできるようになりました。
高品質なカラー画像を作成するため、KODAK EASYSHAREデジタルカメラで撮影された未加工の画像信号は、KODAKカラーサイエンスの高度なアルゴリズムを使用して処理されます。 KODAKカラーサイエンスは、適切な露出の判断、オートホワイトバランス、正確な色の再現を行うことで、画質にとって重要な要素をコントロールします。

KODAKカラーサイエンス画像処理
Kodak EasyShareデジタルカメラで撮影されたすべての画像は、KODAKカラーサイエンスによって優れた画質に仕上げられます。 しかも、KODAKカラーサイエンスチップを搭載するカメラは、画像処理スピードも早く、機能も向上しています。 超小型デジタル信号プロセッサーにより実現した性能を向上させる多くの機能と、独自の画像処理アルゴリズムが優れた結果を生み出しています。 チップの機能は、カメラのモデルごとにカスタマイズおよび最適化されているため、常に美しく鮮やかで自然な色あい、そして自然な肌色を再現します。
※V550公式ページより引用

やはりこんな描かれると凄く感じますw
他にオートホワイトバランスはもっとも得意な分野で業界でも最高の品質を誇るとのことですが、確かにAWBはかなり優秀でまず外しません。その代り夕焼けなどを撮ろうとした際にできるだけ自然な色に補正してしまって薄くなってしまうという事態が起こる事もありますが、シーンモードでカバーしましょう。ちなみにDCシリーズを除いてコッテリ画像と言われているような機種には大抵コダックカラーサイエンスが搭載されているのですが何か関係があるのでしょうか。
メーカーの謳い文句では露出も最高の性能みたいな感じですが、さすがにこちらは時代並みで小型センサーによるダイナミックレンジの狭さも合わせって平凡に感じます。




  
充電は5VのACアダプターによって本体で行います。電源端子が剥き出しなのはコストダウンの為なのでしょう。


  
記録メディアは内蔵メモリーの他にSDカードも使用できますが、SDカードスロットも剥き出しです。これらは上位機種のEasyShare V550では普通にカバーがあるのでやはりコストダウンだと思います。
ストラップ取り付け付きもこちらです。


  
底面中央部にはEasyShareシステム端子があるのですが、それに追いやられず金属製の三脚穴が中央に配置されているのがナイスです。

Kodak EasyShare V530 zoom digital camera      Made in China.
Eastman Kodak Company, Rochester, NY 14650

コダックロゴも小さいですが社名表記の欄にちゃんとあります。中国製となっていますが単純に安いモデルだからなのか、それとも旧チノンの開発ではないからなのだろうか。



電池は特殊で入手に困りそうな小型のものが使用されていますが、案外ROWAに互換電池がありました。コダック系のリチウムイオン電池パックなどはこのように派手なデザインが特長です。
電池持ちはそれなりで積極的に使用して一日で残量1になるくらいでしょうか。間違いなく電池は劣化していると思うのであくまで参考です。
本体充電のため充電器はありません。

 
Kodak EasyShare V530

メーカーKodak
Eastman Kodak Company, Rochester, NY 14650
発売2005/7月中旬
メディアSDカード、内蔵メモリ
センサー1/2.5型 CCD 約536万画素
レンズOpt.x3 6.02-18.06m(36-108m) 
モニター2.0インチ TFTカラー 約23万画素
電源リチウムイオン電池 KL1C-7002 、本体充電5V
手ブレ補正
バージョンアップVer.103以前→V.104
価格OPEN(3万5000円程度)プリンタードックセットで+1万円
その他

ISOAUTO(80-160)、80-800
F値F2.8-4.8
光学ズーム3倍
画像エンジンKodakカラーサイエンス
レンズ銘柄Schneider-KREUZNACH C-VARIGON
レンズ構成5郡6枚
光学ファインダー
動画VGA:30fps、QVGA:30fps
MF
GPS
タッチパネル
原産国等Made in China
対応容量上限?
カラーシルバー/ブラック/レッド/ピンク
フラッシュあり
アクセサリー接点
ドライブ静止画、動画、連写
シーンモードあり
デジタルズーム4倍

 
■撮影結果
未公開画像 Kodak EasyShare V530 ZOOM



 写りはシャープでナチュナルカラーモードでもかなり鮮やかな画像が撮れます。湾曲も意識して鑑賞したら広角側に見られるのですが、そんなに酷いものでもないです。低感度でも割とノイズが乗りますがコダックデジタルカメラでは定番なので銀塩の粒子感だとでも思って楽しんでしまいましょう。L判にプリントしたら逆に雰囲気が出るかも?です。
カラーモード設定ではデフォルトのナチュラルカラーよりも何故かどの機種でもヴィヴィッドカラーが上に配置されているのですがコダックとしてはヴィヴィッドカラーを使ってほしいのでしょうか。特にコダックフィルムを意識してチューニングしているなどといった情報は見つからないのですが。
非常に濃くて綺麗な青空もヴィヴィッドカラーモードで撮れるので独自性を考えると普通に価値があるデジタルカメラだと思います。
コダックのデジカメは伝統的に画質(圧縮率)の指定が不可で、5.0MPでの撮影となるとファイルサイズが50KB-150KB程度と大きくばらつきがあります。別にファイルサイズが大きい方がノイズが少なくて綺麗という訳ではないのですが謎です。
 
 
価格:1000円
状態:液晶モニターコーティング剥がれ、日付・設定リセット
 
  




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